本編が長すぎて読者の記憶力が限界なので ここではありふれた物語のメモ、考察を行うwiki 

概要

(+40)[サハリア人]女神暦945年?-997年?
鋭い目つきの中年男。黒髪で、浅黒い肌。目鼻立ちが整っており、黒い顎鬚がほっそりと伸びている上品そうな風貌。知性と威厳が同居している。°20
一流の商人であると同時に、武芸に秀でており、特に馬術と弓術は一流。先代ネッキャメル氏族族長の次男で、教養も財産もある。
フォレスティア南部、エキセー地方の片田舎で、少年奴隷専門の収容所を運営している。°2
また、要請がある時だけ犯罪奴隷も扱う。°25
初出・退出
第二章 収容所にて 馬車の旅°20
第二十九章 慟哭の谷、叫喚の嵐 雨°598

家族

兄:クリム・ネッキャメル?(故)
弟:ティズ・ネッキャメル?
娘:ジル・ウォー・トック

性質

彼は、どこか不思議なところのある人物だ。奴隷商という、いかにも下卑た商売をしながら、とてつもなく上品で、威厳ある姿を見せることもある。°33
ミルークは、感情を制御できる人物だ。客相手の愛想笑いを別とすれば、彼が感情を表現するなど、滅多にない。それだけに、たまに怒りを表面に出すと、それはもう、恐ろしいことになる。°42
知的で腰の低い、礼儀正しい奴隷商。そんなのは、ミルークの一側面でしかない。薄皮一枚脱ぐだけで、凶暴な砂漠の戦士としての素顔が剥き出しになる。°51

奴隷との関係

奴隷には無表情で接する。その雰囲気だけで子どもたちは威圧される。ミルークが先生として担当するのは、主として礼儀作法や言葉遣いについての訓練。売り時の近い六歳前後の子供には、特に厳しい。°27
一面、奴隷の子供にも気遣いを忘れない。°36

ジルとの関係

自ら攻撃隊長をしたトーキア襲撃事件の後で、結婚もせずに隠居同然の生活をしていた(°2)。この事件で初恋だった恋人のベレーザ・ウォー・トック?を自分の手で殺めた。
自分とベレーザの娘ジルの眼前で、母親を殺したことで、激しく恨まれている。°593
結果として、娘であるジルと肉体関係を持つようになる。°36°606

ファルスには銀の指輪を贈り、これを持って弟ティズ・ネッキャメル?に会うようにと勧めた。

出来事

  • 女神暦970年?、ミルーク二十五歳、ベレーザ・ウォー・トック?は十六歳の時、ミルークの一目惚れによる初恋。しかしウォー家の行動の悪化によって、女神暦976年?、ミルーク指揮による攻撃隊によりウォー家へ報復攻撃がなされる。皆殺しが決定されていたがミルークはベレーザ?だけでも逃がそうとするが、配下が次期族長であるミルークの裏切りを慮り、ミルークの帰着を待たずに攻撃を始めた。向かってくる仲間の足音に、生きたベレーザ?が見つかれば姦淫凌辱され殺されるであろう彼女を思い、自らの手で殺害。その姿をジル(2)が隠れて見ていた。°593
  • ベレーザを手にかけた絶望ゆえに、一切の責務を放擲して、一人放浪の旅に出かけてしまっていた。女神暦985年?、ティンティナブリアの酒場で完全に酔い潰れて娼婦にも相手にされていないところに、最愛の人の面影を感じる新人娼婦と出会う。密室で肉体関係を持った後、そのことを伝えると、その新人娼婦が実の娘ジル・ウォー・トックだったことが発覚した。咄嗟に床の曲刀を拾って自死しようとしたが、ジル(13)に阻止された。°606

収容所時代

  • ファルス(2)が皿洗いをしているところに現れ誰の指示かを問い、ファルスへの陰湿なイジメを知るも、収容所内の調整や、奴隷としての訓練の一環として黙認していた。°23
  • ファルス(3)の誕生日に豪華な応接室に招いて反応を見るも、ジュサが言うように中身は魔物かと大笑いする。°26
  • ファルス(3)が虫になったことで、行方不明になった事件の聞き取りのためにファルスのベッドへ向かうと、ドナがいた。今後のためにドナには厳しく接し追い出した後、ファルスに詳しい話を尋ねるも詳細は語ってもらえない。かろうじて虫けらになった、とだけ打ち明けられた。「頼むから、こういう事件は、もう起こさないでくれ」とファルスに頼み込む。°33
  • ジルと肉体関係にあることをファルス(5)に目撃される。その時ジルに頬を張られていた。°36
  • 執務室で不況時の公共工事についてファルス(5)と会話する(°36)。この影響で十人弱の奴隷を連れた藍玉(十月?)の市のオークション(°40)は、オークションの開催自体が不可能になった(°42)。その日の帰り際にテントにやってきた商人ガッシュ・ヨコーナーは変態貴族ゴーファトからの手紙を携えていた。手紙にはデーテルがとても素晴らしかったので次の商品を求めるというもので、デーテルが陵辱の末、死に至った様子が詳細に書かれていた。ガッシュを怒鳴りつけ、テントから叩き出したところをウィストが目撃していた。
バカにするな、だったかな? ミルークの。あんな怒鳴り声、聞いたことない
ジルが間に入らなかったら、そのまま絞め殺してたね。ミルークは、カンカンにブチ切れながら、なんか、紙切れをグチャグチャに握り潰していたっけ
  • ミルークは、二ヶ月経つ年が明けてからも、不機嫌が持続しカリカリしていた。執務室のお菓子の減りも早く、ファルス(5)に食べすぎるなと注意した(ファルスはほとんど食べていない)。席を外している時に、原因の手紙をファルス(5)が盗み読んでいるところを見つけた。ファルスは執務室に至る鍵を返して来たが受け取らなかった。デーテルのことはタマリアには絶対言うなと言い含めた。ところがファルスはタマリアに知らせたらしい。ミルークは怒り狂って、ファルスに暴力を振るった。
ミルークは深く傷ついたと思う。俺をただの奴隷以上の存在として、大事にしてくれていた。馬小屋で死に掛けた時には、本名で呼びかけてくれたし、今日まで執務室への出入りも自由にさせてくれていた。商売の上での重要な問題についても、いろいろと相談してくれた。そんな彼の信頼を、裏切ってしまったのだ。
  • しかし、ファルスが無実であることをファルスと仲間たちは証明した。かつてもっとも臆病だったドロルが変質してしまったが故の犯行だった。手紙以外に菓子や宝飾品の盗難もして逃亡する前にドロルを捕らえた。ドロルはヨコーナーに売ることを告げた。子どもはドロルとファルスだけが結果ゴーファトに売られるというその意味を理解した。
  • 子どもたちには、奴隷とその主人という寒々しい関係性を再認識させるのに、十分だった。ミルークは憔悴した。
「どうすれば、謝罪になると思う」

 思わず目を逸らしてしまった。とても見られた顔ではなかった。出来事一つで、日頃の信頼を忘れ去って、暴力に走ったのだ。まさに、居場所のない人間の表情だった。°46
  • ドロルが盗もうとした宝飾品を渡せば、自分の罪を忘れてくれるかファルスに尋ねるも、謝罪は受け入れられなかった。がっかりするミルークにファルスが歩み寄る形で、関係は修復された。


  • 犯罪奴隷三人が聖林騎士団の第三軍指揮官のゼルコバ?に連れられて来た時、ピアシング・ハンドの表記に釣られてフラフラと近寄ったファルス(5)を蹴り飛ばし、踏み躙り、唾を吐いた(°50)。(おそらくそれに激怒した)ミルークは、ジルと守衛たちの三人に木片を投げさせ、その全てを弓で射抜いた。犯罪奴隷も、相手の手強さを知って、おとなしくなった。°51
「私は、全力で走る馬の上からでも、同じことができる。次はない」

 迂闊な真似をすれば殺す。警告はこれ一回きり。次はいきなり本番だろう。°51
 

ステータス

@馬車の旅°20

 ミルーク・ネッキャメル (42)

・マテリアル ヒューマン・フォーム
 (ランク6、男性、42歳)
・スキル サハリア語 6レベル
・スキル フォレス語 5レベル
・スキル シュライ語 4レベル
・スキル ルイン語  4レベル
・スキル 商取引   7レベル
・スキル 格闘術   4レベル
・スキル 弓術    6レベル
・スキル 騎乗    6レベル
・スキル 隠密    3レベル
・スキル 房中術   2レベル

 空き(32)

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