本編が長すぎて読者の記憶力が限界なので ここではありふれた物語のメモ、考察を行うwiki 

女神たちを信仰する、現代での世界最大の宗教。別名は女神の神殿。
現代から一千年前に、ギシアン・チーレムが世界統一後に組織した。

神官長の忠告

セリパス教に代わって、世界最大の宗教となったのが、女神の神殿だ。宗教組織というには、若干、緩い感じではあるのだが。
これは、一千年前のギシアン・チーレムの世界統一後に組織された集団だ。こちらも女神を崇拝するのだが、信仰のあり方が、セリパス教とは少々異なる。
まず、『原初の女神』なるものは既に存在しない、というのが公式見解だ。その代わり、世界の中核を担う『祝福の女神』が存在するとしている。また、それに連なる残り百七もの女神の存在も認めている。女神にはそれぞれの権能があり、人々が授かる神通力は、そうした女神からの贈り物と考えられている。

また、ギシアン・チーレム昇天後には、帝都パドマ近郊に、多くの石板が飛来した。そこには、不思議な力を引き出す秘訣が書かれていたという。これが現代でいうところの魔術の始まりである。石板については、その三百年後の諸国戦争で大部分が失われたのだが、魔術自体がなくなったわけではない。

で、女神の神殿の、どこがどう緩いかというと……まず、戒律らしい戒律がない。清純さを極端なほどに重んじるセリパス教とは、まったく対照的だ。
一応、常識レベルの規則ならある。殺人はよくないよ、とか、その程度だ。ただ、絶対にダメとか、そこまでは言わない。食事についても自由で、飲酒が制限されたりもしない。性的な面でも、ほぼ規制がない。さすがに強姦は許されないが、結婚は自由だし、一夫多妻も、その反対も問題ない。同性愛も、更には売買春さえ、一応だが、許容範囲という。
この自由さゆえに、心無い噂が立てられたこともある。かつて女神達は『幸産み』の儀式をしたというが、それは性的なものではなかったか、というのだ。これについては、神殿が公式に否定している。

では、女神の神殿の仕事は何か?一つには、困窮した人々への援助。女神の恩寵を、人の手で再現するのだ。ただ、救われる側も、正しい人でなければならない。

それから、教義の伝承。戒律だけが教義ではない。世間一般には信仰心を要求しない宗教ではあるが、さすがに聖職者には、ちゃんとした世界観をもてるよう、勉学を命じている。

最後に、魔王への抵抗。魔王と呼ばれるものは、ギシアン・チーレムによってすべて滅ぼされたはずではある。だが、何事においてもユルユルな女神の神殿が唯一譲らないのがこれだ。この魔王とそれに連なるものを、絶対の敵対者としている。

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